こんにちわ!
東京広告工業 岡田です。
今年は天気と予定に恵まれず、お花見を見れなかったことが残念でしたが、そんな4月でも少し考えさせられる場面がありました。
ここ最近意識してLINEでは、絵文字を使うようにしています。
今までは笑顔マークくらいしか使わなかったのですが、iPhoneの場合絵文字ってたくさんあるんですね〜。
こんなのあるの?何に使うの?と思うものもありますが、文字だけではなく絵文字を使うことで表現豊かになります。
文字よりも絵の方が伝わるので、最近は海外旅行客向けの案内版やホームページのボタンでもアイコンが使われていますよね?
ふと思ったのですが、10年先、20年先どうなるんだろう?と考えた話を今回は紹介したいと思います。
アイコンや絵文字は背景があってこそ伝わる
そもそも、アイコンや絵文字がなぜ伝わるのか?伝わりやすいのか?といえば、そのもの自体の背景を私たちが知っているからです。
例えば「飛行機」のアイコンがあれば、それは殆どの人が飛行機を、空を飛ぶ乗り物を知っているから、そしてベーシックな形を理解しているからです。
仮に飛行機を一度も見たことがない、聞いたこともない人がいた場合、この飛行機のアイコンを見せても、何を伝えているか分かりません。
このようにアイコンが機能されるのは、そのアイコンが表すモノの背景を皆が共通して知っているから、成り立っているわけです。
もしアイコンの背景が共通認識でなくなったら?
上記のように、アイコンには背景の共通認識が必要不可欠です。
仮に、アイコンが持つ背景が共通認識で無くなったとしたら、そのアイコンは役に立たなくなります。
最近家族にドラマの録画がしてあるか確認する為に、LINEでやりとりをしたんです。
その時、ビデオを表す為に、VHSのアイコンを利用しました。
今の大多数の人は、VHSを録画するものと認識しているでしょう。
だから、伝わらないことはないです。
しかし、その瞬間に頭を過ぎったのが、
「しばらくVHS見てないな」
という思いでした。
実家に帰れば、古いVHSはありますが、今の家ではVHSなんてありません。
まして録画は、テレビから全てハードディスクに録画されるので、VHSが登場する場面もありません。
これだけVHSを見かける機会が多いのであれば、今から生まれてくる子達は、VHSを知らないままに大人になるんじゃないか?ということです。
そうして20年、30年過ぎて、VHSの存在を知らない人が増えてくれば、
VHS =録画するもの
という共通認識が薄れてくると考えられるわけです。
そうなったとしたら、VHSのアイコンは役目を果たせなくなります。
VHSアイコンの代わりになるのは?
アイコンが役に立たなくなったら、その時代の共通認識が浸透しているものに置き換わるはずです。
VHSの場合、今はハードディスクレコーダーだったりするわけですが、今クラウドに置いたりする場合をあります。
それらが共通認識として用いられ、録画をアイコンで表現するとしても・・・
四角い箱型、雲だったりしますが、まったくアイコンが、ハードディスクレーコーダーに見えなかったり、雲だと天気と混同することもありえます。(文章がないとして)
このように、時代が進み便利なったのですが、モノを表現する特徴的な形が無くなってきいるなと思えてきませんか?
モノが集約される時代
VHSやテレビや電話など身の回りのものは、昔は特徴的な形を持っているものが多かったなと感じます。
テレビは、昔はダイアルでチャンネルを変えていたので、あのダイアルが特徴的だったのですが、今はテレビなのか、ディスプレイなのか見分けがつきません。
また最近はアンドロイドが入っているタイプもあるので、一見するとパソコンやタブレットの仲間になっています。
電話も、昔は黒電話でダイアルを回すという特徴がありましたが、今では固定電話は持たないという人も増えてきたので、存在自体が無くなっています。
電話はスマホになり、スマホは動画やゲームなど電話だけでなく、様々な用途ができるようになり、パソコン化しています。
これはあくまで家電の領域ですが、今多くのものがIT化集約され、特徴的な形をもたなくなっています。
そう考えると、今後のアイコンの行く末は、増えるよりも減る方向になるのかな?と考えてしまいます。
アイコンや絵文字の行く末は?
もちろん今回の考えは家電に関してのことで、食べ物や天気などは変わらないでしょう。
しかし、今後IT化でモノが集約していくことで、無くなっていくモノ、集約されて多機能になるモノも増えるでしょう。
そうなると、お互いの共通認識が違うということもありえると思います。
もしかしたら、すでに小学生にVHSの絵文字を送っても知らないかもしれません。
相手は知らない可能性もある世の中なので、アイコンばかりに頼らず、きちんと文章で伝えることって重要だなと思った、このひとときでした。
みなさんはどう思いますか?