こんにちわ!
東京広告工業 岡田です。
弊社は東京で昭和25年から看板・サイン制作、イベント・PRなど様々なお客様のセールスプロモーションをお手伝いさせて頂いている企業です。
さて、最近では企業のセールスプロモーションも、ホームページだけではなく、SNSを活用したセールスプロモーションが増加し、弊社でもSNSのセールスプロモーションをお手伝いさせて頂く機会が増えてきております。
その中で、ある同じような製品群を取り扱う世界的ブランド3社のTwitterの分析をして欲しいという依頼がありました。
どのブランドも誰もが知っているブランドですが、Twitterのフォロワー数が1社だけ圧倒的に少ないのです。
それってなぜ?っということで調べた結果・・・
ある程度の仮説が出てきました。
今回はその仮説を元に、「企業アカウントの反応が悪い理由」について紹介して行きます。
ある世界的ブランドのSNSを比べてみたら
ある世界的ブランド3社のTwitterアカウントを比べてみたのですが、3社のうち、1社だけが明らかにフォロワー数が少ないのです。
その会社をA社としましょう。
1位と比べると8分の1、2位と比べても3分の1程度です。
調べたアカウントは日本支社のものですが、世界でも同じようなパワーバランスでした。
もちろんカテゴリーのワールドワイドのシェアでみれば、その順番は順当なのです。
しかしながら、シェア4位、5位にもフォロワー数が負けている状況でした。
フォロワー数は、ブランドの人気投票とも言えなくはないですが、明らかに他と比べて相対的に少ない事が分かります。
もしかしたら、Twitterの開始時期が遅いのでは?と確認して見ましたが、他の2社よりも早く始めているので、むしろ他のところよりもフォロワー数が多くないとおかしいくらいです。
そしてA社のツイートの頻度ですが、他のアカウントより少ないのでは?とも分析してみましたが、確かに他よりも少ないのですが、決定的な要因になり得るほど少ないわけでもありません。
投稿している時間帯ですが、A社は昼前後、他社は夕方から夜10時くらいの投稿が多いですが、これもセオリーで言えば人がSNSをよく見る、昼か、夜10時くらいというところに当てはまります。
Twitterの分析ツールで調べた限りでは、Twitterのフォロワーの少ない要因を見つけ出すことができませんでした。
そこで数年に遡りながら、各社のツイートを分析したところ、大きな違いが見えてきたのです。
Twitterの投稿で見えてきたフォロワーが少ない理由
Twitterの分析ツールでは詳細内容を確認出来なかったので、地道に1アカウントずつ投稿をチェックしてみました。
パッと3社を見比べるだけでは、お洒落でカッコいい画像が多く、SNS運用の違いが分かりません。
しかし、1投稿ずつ丁寧に見ていると、ある違いに気づきました。
その違いとは、「宣伝しているのか」、「イメージさせようとしているのか?」に尽きると思います。
フォロワー数の多い上位2社については、驚くほど自社製品のアピールが少ないのです。
その製品を使用している人の画像がメインで、自社製品単体の投稿はほぼ無いです。
また外資系なので、外国人モデル、主に欧米人のモデルが多いかと思いきや、意外とアジア系や日本人のモデルが多いことも特徴的です。
補足事項ではありますが、1社は動画も多様していました。
しかし、問題のフォロワーが少ないA社は、これと完全に真逆の戦略で投稿されています。
つまり、ほとんどの投稿は製品を映し出した画像ばかり、動画も自社製品だけがメインで映し出されています。
内容も、製品の特徴を表した表現が多いのです。
また、出てくるモデルは、完全に欧米人ばかりで、アジア、日本人はほとんど登場しません。
モデルが人種ついては、日本においては影響があるかな?と考えています。
欧米人よりも、やはりアジア・日本人の方がイメージが湧きやすいはずです。
そのような点で、A社は「広告色が強さ」が目立ちました。
メリットか?ベネフィットか?フォロワー数の違い
メリットとベネフィットの違いって分かりますか?
今回のこのフォロワー数の違いは、訴求している内容が、メリットとベネフィットの違いであると私は結論付けました。
【メリット】とは、製品の特徴や優れている点、スマホであれば、カメラの性能が良い、防水、画面が大きいなどです。
【ベネフィット】とは、その製品を持つ事による未来の状態であり、スマホであれば、例えば、一眼レフカメラを持たずに旅行で綺麗な写真が撮れる、お風呂で音楽が聞けてリラックスする、老眼鏡が必要ない、などです。
フォロワー数の少ないA社は、ひたすら【メリット】を伝えていますが、それが自分の生活にとってどうなるか?というのは使ってみるまで分かりませんし、どうしても広告っぽくなります。
反対に他社は、【ベネフィット】を提案することで、ユーザーに未来の自分を想像させることもでき、広告色も抑えらえるので、必然的にフォローしやすくなるのだと思います。
しかし、1つ言いたいのは、【ベネフィット】だけでは決して購買に繋がるわけではないことには注意が必要です。
何か商品を購入するときは、誰しもスペックや商品の情報を知りたく、【メリット】の方がダイレクトに響くこともあります。
SNSをのPRツールのどんな位置付けで考えているのか?というところでも変わってきます。
ただSNSは特性上、広告のような投稿よりも、情報系や芸術系など広告色の少ない投稿が好まれますので、今回のA社のような結果のような感じにもなっているのかもしれません。
企業SNSアカウントで反応が悪いなら
もしあなたの会社、店舗でSNSを開設しても反応が悪いなら、上記で記した内容に注意してみてください。
どうしても商品や宣伝をしたくなり、広告色の強い投稿をしていまいます。
しかし、今一度考え直してみて、
「もし、お客様がこの商品を使ったら、未来にどんな良い事が起きるだろう?」
「もし、お客様がこのお店に来たら、どんな幸福を味わえるだろう?」
それを表した画像や動画で表現してみてください。
もし思いつかないな〜という方は、実際のお客様の感想を聞いたり、お店ならお客様を観察してみるのも良いと思います。
是非SNSの活用に生かしてみてください。
以上、最後までありがとうございました。